ストレートネック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズ②
今回は、ストレートネック姿勢改善エクササイズ第2弾として、上位胸椎を伸展させるエクササイズをご紹介いたします。
「ストレートネック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズ①」でもお伝えしましたが、現代人にとってデジタルデバイスは生活必需品といっても過言ではありません。
デジタルデバイス使用時は、どうしても頭が前に出て少し下を見るような姿勢になり、頸椎が真っすぐなストレートネック姿勢になります。
ストレートネック姿勢改善エクササイズ第1弾では、中位胸椎屈曲を促すのに効果的な、レジスタンスきゃっとばっくをお伝えしました。
脊柱本来のS字カーブや、レジスタンスきゃっとばっくの詳細については、前回の記事をご参照ください。
↓↓
「ストレートネック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズ①」の記事はこちら
ストレートネック姿勢では上位胸椎が屈曲位に
まずは、ストレートネック姿勢の特徴について、簡単に確認しておきましょう。
ストレートネック姿勢では、脊柱本来のS字カーブが失われ、第2~3胸椎といった頸椎に近い部分の胸椎が、後弯の頂点になっていることが多くあります。
そうなると、本来だと前弯しているはずの頸椎のカーブも崩れ、ストレートになってしまうことになります。
頸椎のアライメントを改善するには、頸椎の土台となっている胸椎のカーブを整えることが重要なので、第1段階として中位胸椎の屈曲を促し、胸椎本来の後弯を取り戻しましょうというのが前回のテーマでした。
今回は第2段階として、本来よりも屈曲位になっている上位胸椎の伸展を促すエクササイズをご紹介いたします。
上位胸椎伸展のためのピラティスリフォーマーエクササイズ
ピラティスリフォーマーを使った、上位胸椎伸展の促通に効果的なエクササイズがスワンです。
スワンはマットピラティスでも広く行われているエクササイズですが、リフォーマーならではのメリットがあるんです。
そもそも、マットでのスワンでは、胸腰椎移行部(腰椎と下位胸椎の部分)の伸展によって行ってしまい、上位胸椎はほとんど動いていない、という状態になりやすい種目でもあります。
むしろ、上位胸椎は屈曲している・・・なんてことも。
そこでピラティスリフォーマーの出番です。
ピラティスリフォーマーを使用すると、スプリングが縮む力と、両手でフットバーを床方向に押す反力が合わさり、前上方への力が加わります。
すると、脊柱を伸展させる方向に自然と動きが誘導されるため、無理に力を入れなくても脊柱全体を伸展させやすくなり、上位胸椎伸展の動きも行いやすくなります。
ピラティスリフォーマースワンのポイント
それでは最後に、ピラティスリフォーマーを使ったスワンのポイントについてご紹介いたします。
①ロングボックスの上にうつ伏せになります。
②みぞおちがロングボックスの端にあたるようにしてください。
③両手をフットバーにあて、姿勢を真っ直ぐにしましょう。
④スプリングが縮む動きに合わせて、脊柱を伸展してください。
↑NGパターン
①胸腰椎部での過剰な伸展に気をつけましょう。
②肩の内旋や、すくみに注意してください。
③頭が下がると、上位胸椎も屈曲するので、気をつけましょう。
今回は、ストレートネック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズ第2弾として、スワンをご紹介いたしました。
スワンはマットでも実施可能なエクササイズですが、上位胸椎の伸展を促す為には、ピラティスリフォーマーの活用が大変オススメです。
第1弾でご紹介した、「レジスタンスきゃっとばっく」によって胸椎本来の後弯の頂点を作った後に、過屈曲位にある上位胸椎の伸展を促すことで、頸椎の土台となる胸椎全体のアライメントを整えることができます。
もちろん、脊柱全体の土台となる骨盤帯へのアプローチも必要ですので、それらを組み合わせて、ストレートネックの改善につなげて頂ければと思います。
ピラティスリフォーマーやストレートネックの学びを深める
「Pilates as Conditioning Academy」では、10~15分の動画で、エクササイズの効果の解説や、現場でよくある代償動作の修正方法、リグレッションやプログレッションについてもご案内しています。
さらに詳しく学び、ピラティス指導に活用していきたいという方、ピラティスの資格取得をお考えの方は、「Pilates as Conditioning Academy」もぜひご覧ください。
いまフリー会員登録して頂いた方には、10本の無料動画をプレゼントしております!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
理学療法士
中北貴之