首・肩の緊張からくる頭痛の緩和におすすめのピラティスリフォーマーエクササイズ
こんにちは。
ピラティスマシンFactoryです。
日本人の4人に1人が悩んでいるとも言われている頭痛。
「今日はちょっと頭が重たくて」
「気圧の影響かちょっと頭痛が」
街中でもこのような会話を耳にすることがありますよね。
少し前ではありますが、2005年に京都で開催された国際頭痛学会では、毎日60万人の日本人が苦痛を感じていると発表されていたように、頭痛は身近な疾患の一つです。
頭痛がある場合、まずは頭痛専門外来の受診が最優先ですが、今回は運動が有効だと考えられている緊張型頭痛の緩和におすすめのピラティスリフォーマーエクササイズについて、頭痛の基礎知識と併せて解説いたします。
頭痛の基礎知識

頭痛の起こり方、部位、痛みなどは様々であり、大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。
一次性頭痛とは、他に原因となる疾患がなく、頭痛そのものが問題となっている頭痛性疾患の総称のこと。
二次性頭痛とは、頭蓋内疾患や全身疾患など、何かしらの疾患に伴う頭痛の総称です。
▼一次性頭痛
・緊張型頭痛
・片頭痛
・三叉神経、自律神経性頭痛
・その他の一次性頭痛疾患
▼二次性頭痛
・頭頚部外傷、障害
・頭頚部血管障害
・非血管性頭蓋内疾患
・物質またはその離脱
・感染症
・生体恒常性維持機能の障害
・頭蓋骨、頚、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口、
その他の顔面や頚部の組織障害
※このように頭痛の原因は多岐に渡るので、まずは医療機関の受診を奨めましょう!
緊張型頭痛とは
一次性頭痛の中でも頭頸部の筋緊張が影響すると考えられているのが緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は最も発症頻度の高い頭痛で、全頭痛のうちの約56%を占め、約2,200万人もの患者数になると言われています。
特徴的な症状が、両側後頭部を中心とした圧迫感や締め付け感で、眼や側頭部への放散痛を伴うことも。
病態として挙げられているのが以下の2つで、環境の変化・睡眠不足・精神的ストレスなどの生活習慣も大きく関わっています。
①循環障害
②痛みの抑制機能の低下
ここでいう循環障害とは、筋の過緊張や伸張性低下などで生じる循環障害を指します。
緊張型頭痛では、健常者よりも頭頸部周囲の筋(前頭筋、側頭筋、咬筋、翼突筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋など)の圧痛が強いことが知られています。
筋や腱の圧痛をスコア化した、Total Tenderness Score(TTS)が、反復性緊張型頭痛や慢性緊張型頭痛では健常者に比べて高値となることや、慢性緊張型頭痛では僧帽筋の圧痛閾値が低下しているなど、筋の硬さとの関連を示唆する様々な報告があります。

頭の重さは5~6kgもあるので、頭を支える頸部の筋は普段から硬くなりやすい部分。
ただでさえ負担の大きい部分ですが、肩よりも頭が5cm前に出ると首への負担は2倍になり、10cm前に出ると4倍もの負担が掛かると言われています。
そのため、フォワードヘッド姿勢のような不良姿勢が長時間・長期間続くと、頭を支える頸部の筋肉は過剰に使われて硬くなってしまいますので、不良姿勢も頭痛に影響します。
「②痛みの抑制機能の低下」というのは、鎮痛に働く回路が上手く機能しなくなったり、痛み刺激が繰り返されているうちに徐々に侵害刺激に対して過敏になって、痛みを感じやすくなったりすることです。
緊張型頭痛の緩和にオススメのピラティスリフォーマーエクササイズ
前述のように、頭頸部の筋の過緊張が頭痛につながっている可能性が示唆されているので、頭頸部を支える筋を動かすエクササイズや、フォワードヘッド姿勢の改善につながるような種目が効果的だと考えられます。
そこでオススメのピラティスリフォーマーエクササイズが、ムービングきゃっとばっく。

ムービングきゃっとばっくは、頭頸部の土台となる胸郭や肩甲骨のアライメントを整える効果があるので、不良姿勢の改善による頸部筋群への負担軽減が期待できます。
また、脊柱や肩甲骨を大きく動かすことが出来るので、肩甲骨周囲や頸部筋群の血流促進にも効果的。
ピラティスリフォーマーを活用することで、スプリングの強さによって強度の調節も行えるので、どなたでも簡単に行うことができます。
今回は、緊張型頭痛の緩和におすすめのピラティスリフォーマーエクササイズとして、頭痛の基礎知識と併せてムービングきゃっとばっくをご紹介しました。
肩や首コリにお悩みの方にも大変おすすめのエクササイズですので、ぜひ実施してみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
理学療法士
中北貴之