エクササイズ

運動の基本面とピラティスエクササイズ

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こんにちは。
ピラティスマシンFactoryです。

今回は、運動の基本面について、ピラティスエクササイズと関連付けて解説いたします。

運動の基本面とは、「矢状面・前額面・水平面」のことです。

「矢状面における姿勢」、「前額面での運動」、「水平面での左右差」など、様々な場面で運動の基本面に関するワードが使われていますが、「あれ、矢状面ってどういう方向だっけ?」と迷うこともあるのではないでしょうか。

基礎的な内容となりますが、専門書や動画では、これらの言葉について解説されていることが少ないので、理解が曖昧だという方は、ぜひご一読ください!

矢状面の動き

矢状面とは身体を左右に分ける面のこと。

矢状面での運動は、前後の動きになるので、屈曲伸展が当てはまります。

肩関節の屈曲-伸展、肘の屈曲-伸展、手関節の掌屈-背屈、脊柱の屈曲-伸展、骨盤の前傾-後傾、膝関節の屈曲-伸展、足関節の底屈-背屈などです。

ピラティスのエクササイズで考えてみましょう。

ロールアップロールダウン

ロールアップロールダウンでのメインの動きは、脊柱の屈曲-伸展。
加えて、肩関節の屈曲-伸展、やり方によっては足関節の底屈-背屈も生じます。
矢状面の動きが多く入っていることが分かりますね。

フットワーク

ピラティスリフォーマーを活用したフットワークは、足関節の底屈-背屈運動がメインのエクササイズ。
バリエーションとして、膝関節の屈曲-伸展を同時に行うことも出来ます。
どちらも矢状面の運動ですね。

前額面の動き

前額面とは、身体を前後に分ける面のこと。

前額面での運動は、左右の動きになるので、内転外転が該当します。

肩関節の内転-外転、手関節の撓屈-尺屈、脊柱の側屈、骨盤の挙上-下制、足関節の内がえし-外がえしなどです。

え??

足関節の内転-外転じゃないの??

と思うかもしれませんが、日本足の外科学会の定義では、足関節の前額面での運動は内がえし-外がえしと定められています。

それでは、ピラティスのエクササイズで考えてみましょう。

ヒップアブダクション

マットやピラティスタワーを活用したヒップアブダクションは、股関節の外転運動なので、前額面での動きになります。

シーテッドサイドプランク

ピラティスチェアで行うシーテッドサイドプランクは、脊柱の側屈運動がメイン。
さらに、肩関節の外転運動も加わるため、これまた前額面の動きの組み合わせになります。

水平面の動き

水平面は身体を上下に分ける面のこと。

水平面での運動は、回旋の動きになるので、内旋外旋が該当します。

肩関節の内旋-外旋、手関節の回内-回外、脊柱の回旋、骨盤の前方回旋-後方回旋、股関節の内旋-外旋、膝関節の内旋-外旋、足関節は内転-外転(前足部)、後足部などなど。

水平面の動きも、ピラティスエクササイズで考えていきましょう。

4スタンスエアプレーン

4スタンスエアプレーンは、支持側になっている股関節の内旋-外旋運動がメインです。
あわせて、骨盤の前方回旋-後方回旋や、胸椎の回旋運動も加わります。
遊脚側のエクササイズではない点に注意しましょう。

マーメイド

ピラティスリフォーマーを活用したマーメイドでは、脊柱の回旋運動が生じます。
脊柱の側屈や、肩関節の外転運動も加わるので、水平面だけではなく前額面の運動も同時に行えるのが、特徴ですね。

今回は、運動の基本面について解説いたしました。

レッスンのプログラミングには、発育発達や体位変換、運動強度など、様々な要素が関わっています。

なかでも、日常生活やスポーツ動作では、必ずと言っていいほど3面での動きを伴いますので、今回お伝えした運動の基本面という観点も重要な要素の一つです。

例えば、コアの活性化でよく行われるプランクエクササイズで考えても、フロントプランクであれば抗伸展でのコントロールになるので、矢状面での運動になります。

サイドプランクであれば、抗側屈なので前額面。

そして、フロントプランクで片側の上肢もしくは下肢を浮かせれば、抗回旋のエクササイズになるので、水平面での運動になりますよね。

スクワットで考えてみても、ノーマルなやり方であれば矢状面。

ラテラルスクワットなら前額面。

ローテーショナルスクワットやシングルレッグスクワットであれば、水平面での運動にもなります。

日頃からよくご案内しているエクササイズも、運動の基本面という視点を持つことで、多くのバリエーションが加わりますので、クライアントの目的に合わせ、コンディションニング指導していきましょう!

Pilates as Conditioning Academy」では、10~15分の動画で、エクササイズの効果の解説や、現場でよくある代償動作の修正方法、リグレッションやプログレッションについてもご案内しています。

さらに詳しく学び、ピラティス指導に活用していきたいという方、ピラティスの資格取得をお考えの方は、「Pilates as Conditioning Academy」もぜひご覧ください。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

理学療法士
中北貴之

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