エクササイズ

下肢の協調性向上に効果的なピラティスタワーエクササイズ

Pilates-machine

こんにちは。
ピラティスマシンFactoryです。

スクワットやデッドリフトなど、下肢の動作を中心としたエクササイズ指導において、膝関節を過剰に動かしてしまう場面を多く見かけます。

今回は、膝関節のアライメント不良の一つである”反張膝”についての知識とあわせて、下肢の協調性向上に効果的なピラティスタワーエクササイズをご紹介いたします。

反張膝とは

反張膝とは、「膝関節が0度以上伸展している状態」のことで、原因としては、靱帯や関節包といった静的支持組織による制動力の低下が考えられます。

そして、その要因としては「全身的な関節弛緩性」や「股関節と足関節の低下」があります。

①全身的な関節弛緩性

関節弛緩性とは、靱帯や関節包といった静的支持組織の制動力が低下し、関節の過可動性が生じている状態のことです。

体質として全身的な関節弛緩性を有している人や、体操やバレエなど通常以上の関節可動域が要求される習い事によって、関節が緩くなっている人もいます。

なお、女性の方が関節弛緩性の比率が多いと言われています。

②股関節と足関節の機能低下

「膝は被害者である」

という言葉があるように、股関節と足関節の中間にある膝関節。

膝関節に隣接している両関節の機能低下によって、負担が増加します。

反張膝への影響としては、股関節伸展運動や足関節底屈運動が損なわれることで、代償的に膝の伸展運動が繰り返されることが考えられます。

例えば、階段を登る時やジャンプ動作で、大殿筋やハムストリングといった股関節の伸展筋の働きが低下し、大腿四頭筋を過剰に使ってしまい、反張膝になっているというエラーパターンですね。

そのようなストレスが長期間に渡り加わることで、靱帯や関節包が徐々に弛緩してしまう可能性があります。

反張膝が姿勢に及ぼす影響

反張膝になると姿勢にも影響を及ぼします。

矢状面から見た立位姿勢では、「外果の前方-膝関節前部-大転子」が一直線上にあるのが理想的な姿勢です。

ところが、反張膝の場合は、膝関節前部が後方に、大転子が前方にズレてしまうことがあります。

つまり、骨盤が前方に偏位した姿勢ということですね。

骨盤の前方移動に伴い、バランスをとる為に腰椎から中位胸椎までが伸展し、胸郭が骨盤に対して後退したスウェイバック姿勢になってしまいます。

このように、反張膝は姿勢にも影響するので、予防するに越したことはないですね!

下肢の協調性向上に効果的なバックワードランジレジスト

それでは、下肢の協調性向上に効果的なピラティスタワーエクササイズをご紹介いたします。

今回オススメする種目は、バックワードランジレジスト。

下肢のエクササイズとして代表的なバックワードランジですが、適切なフォームで行うのが難しい種目でもあります。

前脚にしっかりと荷重している状態が理想的なフォームですが、後ろ脚荷重になってしまうエラーパターンが多く見られます。

そのようなエラーパターンを防ぐためにオススメなのでがピラティスタワーの活用です。

ピラティスタワーを活用すると、後方からスプリングによる抵抗が加わるので、前脚への荷重を自然と促すことができるんです。

しっかりと前脚に荷重できることで、大殿筋やハムストリングといった股関節の伸展筋群を活性化することができます。

股関節を適切に使えるようになることで、膝関節の過剰な伸展を抑制し、静的支持組織の破綻に伴う反張膝の予防につながります。

その他のエクササイズのポイントとしては、骨盤から頭部までが一直線になるように、良い姿勢を保つようにしましょう。

体幹の前傾に伴い、腰椎が屈曲しやすいですが、そうなると股関節の筋肉を適切に動員することが出来なくなります。


今回は、下肢の協調性向上に効果的なエクササイズとして、ピラティスタワーを活用したバックワードランジレジストをご紹介いたしました。

膝関節の過剰な伸展は、靱帯や関節包などの静的支持組織の制動力低下につながり、反張膝の要因にもなります。

股関節・膝関節・足関節をバランス良く使えるようにし、下肢のコンディショニングを整えていきましょう!

「Pilates as Conditioning Academy」では、10~15分の動画で、エクササイズの効果の解説や、現場でよくある代償動作の修正方法、リグレッションやプログレッションについてもご案内しています。

さらに詳しく学び、ピラティス指導に活用していきたいという方、ピラティスの資格取得をお考えの方は、「Pilates as Conditioning Academy」もぜひご覧ください。

いまフリー会員登録して頂いた方には、10本の無料動画をプレゼントしております!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

理学療法士
中北貴之

ABOUT ME
Pilates-machine
Pilates-machine
記事URLをコピーしました