疲れにくい身体づくりにオススメのピラティスリフォーマーエクササイズ
こんにちは。
ピラティスマシンFactoryです。
今回は、疲れにくい身体づくりオススメのピラティスリフォーマーエクササイズをご紹介いたします。
「疲れにくい身体」というのは、筋肉だけではなく心臓や肺をはじめとした内臓の機能など、様々な要素が関係しますが、今回は効率良く関節を動かせるという観点から解説していきたいと思います。
関節を動かすために大切な腱の機能
関節を動かすために必要な組織というと、筋肉をイメージしやすいのではないでしょうか。
その筋肉と骨を結んでいるのが腱。
腱は、筋肉と骨を結合している強靭な組織です。
誰もが一度は耳にしたことがあるアキレス腱は、下腿三頭筋と踵骨を結んでいる腱です。
その他にも、上腕二頭筋と肩甲骨を結ぶ上腕二頭筋長頭腱、大腿四頭筋と脛骨を結ぶ膝蓋腱など、多くの筋肉が腱を介して骨に付着しているので、人体にはたくさんの腱が存在しています。
腱の役割は、筋肉の収縮を骨に伝えること。
筋肉が収縮すると腱が引っ張られて関節運動が生じます。
筋収縮の力に耐えられるように、腱は牽引に対して耐性が高い組織で、生理的断面積1cm²につき、約500Kgの張力にも耐えることが出来ると言われています。
わずか1cm²の大きさで500kgもの力に耐えられるとは、腱、恐るべし。
さて、腱は単に筋肉の収縮を骨に伝えるだけではなく、効率良く強い力を発揮するためにも、腱の弾力性が役立っています。
例えば、反動を用いてジャンプした方が、反動を用いずにジャンプするよりも高く飛ぶことが出来ますよね。
これは、筋肉や腱の弾性エネルギーを利用しているからです。
この腱の弾性エネルギーは、ランニングやジャンプといったスポーツ動作だけではなく、歩行時にも活用されています。
つまり、長時間の歩行時や、スポーツの試合の後半になると筋肉が疲れるという方は、腱の弾力性が上手く使えていない可能性も考えられるということです。
もちろん、冒頭でもお伝えしたように、疲労には様々な要素が関与しているので一概には言えませんが。
腱の弾力性アップにオススメのピラティスリフォーマーエクササイズ
それでは、腱の弾力性アップのためにはどのようなエクササイズが効果的なのでしょうか。
その方法の一つが、その場でジャンプを繰り返すような、短時間で大きな力発揮を必要とするような瞬発的な運動です。
ただ、ジャンプのような瞬発的な運動というのは、強度が高く関節への負担も大きいというデメリットがあります。
日頃からそのような高強度の運動を行っている人ならいざ知らず、ウォーキングやストレッチのような瞬発的な動きを必要としないエクササイズをしている人には、怪我のリスクが高すぎますよね。
そこでオススメなのが、ピラティスリフォーマーを活用したジャンプエクササイズです!
ピラティスリフォーマーでのジャンプエクササイズなら、低負荷で瞬発的な運動を行うことができるので、怪我のリスクを下げた状態で腱の弾力性アップを図ることが出来ます。
ジャンプエクササイズでは、下肢の重さによって腰椎を伸展させる力が加わりますので、それに耐えるために腹筋群も活性化されます。
体幹の抗伸展のためのエクササイズとしても活用できるので、反り腰姿勢を改善したいというクライアントにも効果的だということですね!
着地点が見えない状態でのジャンプ動作になるので、最初は小さな動きから慣らすようにしましょう。
慣れてきたら、片脚で行ったり、交互に脚を入れ替えるなど、徐々に難易度を高めて実施して頂くのもオススメです。
なお、通常のジャンプに比べると身体への負担は軽減できますが、下肢や腰に痛みを抱えているクライアントには配慮して実施してください。
今回は、疲れにくい身体づくりにオススメのピラティスリフォーマーエクササイズとして、ジャンプエクササイズをご紹介いたしました。
腱の弾力性を高めることで、効率良く力を発揮できるようになることが期待できます。
ランニングやサッカー、テニスなどのようなスポーツ動作だけではなく、歩行や階段昇降などの日常的な動作にも腱の弾力性は活用されていますので、レッスンでも取り入れてみてください♪
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
理学療法士
中北貴之