梨状筋症候群改善に効果的なピラティスチェアエクササイズ
こんにちは。
ピラティスマシンFactoryです。
日本人の成人の80%以上が、一生のうちに腰部由来の痛みを経験すると言われており、なかでも臀部や下肢後面と外側面の痺れと痛みを主症状とする坐骨神経痛は、腰痛患者の5~10%で発生するという報告もあります。
今回は、坐骨神経痛の原因の一つである「梨状筋症候群」についての解説と、梨状筋症候群改善に効果的なピラティスチェアエクササイズをご紹介いたします!
梨状筋症候群とは
梨状筋症候群とは、下肢を支配している坐骨神経が、股関節の深層外旋六筋の一つである梨状筋の部分で圧迫されて臀部や大腿部後面に痛みと痺れが生じる症状のことで、坐骨神経痛の一つです。
坐骨神経痛の原因は、今回のテーマである梨状筋症候群の他にも、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、腰椎部疾患による場合もあるので、鑑別が必要になりますので、基本的には医療機関で診断を仰ぐことが大切です。
臨床所見としては、股関節屈曲位で内旋することで、梨状筋が伸張されて坐骨神経が圧迫されるので、疼痛が誘発されるかを確認する方法もあります。
坐骨神経は人体最大の神経と言われており、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大内転筋を支配する他、膝窩部で枝分かれして下腿の筋も支配しています。
なぜ梨状筋が硬くなるのか?
前述の通り、坐骨神経痛の一因として、梨状筋の筋緊張亢進に伴う絞扼があります。
坐骨神経は、臀部から大腿後面や外側の感覚を司っているので、梨状筋症候群の症状としては、赤枠の領域に痛みや痺れの症状がでます。
では、なぜ梨状筋が坐骨神経を圧迫するのでしょうか?
それは、長時間の座位によって梨状筋が圧迫されたり、運動後のケアが不足したりして筋が硬くなってしまうことが考えられます。
世界一座っている時間が多いと言われる我々日本人ですが、長時間座っていることで梨状筋が圧迫されて血流も悪くなってしまいます。
そのような状態を改善するためには、ストレッチやマッサージなどで梨状筋を柔らかくすることが大切です。
そこでオススメのピラティスチェアエクササイズが、ヒップストレッチ。
ピラティスチェアを活用したヒップストレッチ
ピラティスチェアを活用したヒップストレッチでは、股関節屈曲位での外旋肢位となるため、梨状筋や大殿筋のストレッチに効果的です。
なお、本来梨状筋は股関節の外旋筋ですが、股関節の屈曲角度が約60度を超えると、内旋筋として作用する筋肉です。
エクササイズの注意点として、大腿骨の過度前捻によって股関節の外旋制限がある場合は、無理に行わないようにしましょう。
大腿骨の過度前捻があると、構造的に股関節が外旋しにくい状態なので、無理にストレッチすると関節唇や筋肉を傷めてします可能性があるからです。
今回は、梨状筋症候群の改善に効果的なピラティスチェアエクササイズとして、ヒップストレッチをご紹介いたしました。
スポーツ愛好家や筋力トレーニングが好きな方、デスクワーカーは、梨状筋は硬くなりやすい筋肉の一つですので、しっかりとケアしていきましょう!
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
理学療法士
中北貴之