エクササイズ

スウェイバック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズ

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今回は、スウェイバック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズとして、レッグサークルズをご紹介いたします。

なぜピラティスリフォーマーを活用したレッグサークルズがスウェイバック姿勢改善に効果的なのか?

機能解剖を交えながら、解説させて頂きます。

現代人は座位時間が長い

現代人の多くは、スマートフォンやパソコンをはじめとしたデジタルデバイスの使用が日常の多くの時間を占め、以前よりも座位時間が時間が長くなっていることが指摘されています。

2013年のデータになりますが、厚生労働省の発表によると、日本人の平日1日の総座位時間が8時間以上と回答した女性は33%、男性は38%という結果でした。

男女ともに、実に30%以上もの人が一日の1/3を座って過ごしているということです。

この調査から10年が経過した現在では、在宅ワークの普及もあり、総座位時間が8時間以上だという人の割合は、おそらく増加しているのはないでしょうか。

座位時間が長くなると、背中が丸まった猫背姿勢になりやすくなりますよね。

猫背姿勢は筋活動量が少なくて済むので、身体にとっては省エネで楽な姿勢なのですが、デメリットもあるんです。

筋肉を使わない姿勢に慣れてしまった状態で立ち上がると、骨盤を前に突き出し、バランスをとるために上半身が後ろにのけ反った「スウェイバック姿勢」になりやすくなります。

スウェイバック姿勢も省エネ姿勢で楽だと感じやすいのですが、腰への負担が大きく、バランスをとるために頭が前に出た「フォワードヘッド姿勢」もセットで付いてくるので、肩や首のコリにもつながります。

ヒトにとって省エネは悪いことではありませんが、その状態が長く続くと身体の様々な不調につながるので、デメリットも大きいということですね。

スウェイバック姿勢の改善には股関節がポイント

スウェイバック姿勢は、骨盤が前に出て、上半身が後方にのけ反った姿勢のことを言います。

ボクサーが上半身だけでパンチを避けることをスウェイと呼びますが、それが由来かもしれませんね。

骨盤が前に出た状態では、筋肉をあまり使わずに靱帯に寄りかかったような姿勢になっており、股関節の”位置を感知するセンサー”である固有感覚受容器が適切に機能していない可能性が考えられます。

そのため、スウェイバック姿勢を改善するためには、股関節の固有感覚受容器を活性化することが大切です。

股関節に限らず固有感覚受容器の活性化には、関節を曲げたり伸ばしたりする運動よりも、分回し運動といって、大きく関節を回す運動の方が、効果が高いことが分かっています。

そこでオススメなのが、ピラティスリフォーマーを活用したレッグサークルズ

ピラティスリフォーマーを活用したレッグサークルズ

レッグサークルズはその名の通り、脚で丸を描くようなエクササイズ。

いわゆる分回し運動を行うので、固有感覚受容器を活性化させてスウェイバック姿勢改善に効果的です。

スプリングの強弱によって負荷を調整できるので、体力レベルに合わせることが出来る点もいいですね。

また、股関節だけでなく腹筋群も活性化されるので、コアの安定性向上にも効果的なエクササイズです。

基本的には股関節だけを分離して動かすので、骨盤や腰椎が一緒に動き過ぎないようにしましょう。

ただし、大腿骨盤リズムを考慮すると、股関節の屈曲に伴い自然と骨盤は後傾しますので、多少骨盤が動くことは問題ありません。


今回は、スウェイバック姿勢改善に効果的なピラティスリフォーマーエクササイズとして、レッグサークルズをご紹介いたしました。

スウェイバック姿勢は、見た目の姿勢の崩れだけではなく、腰痛や肩こりなどの身体の不調にもつながります。

デスクワーク中心の仕事だと立位での活動量が低下し、股関節の固有感覚受容器も不活性になりやすいので、エクササイズでコンディショニングしていきましょう!

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

理学療法士
中北貴之

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