肩こり改善のためのピラティスリフォーマーエクササイズ
肩こりにお悩みの方は多くいらっしゃいますよね。
実際に、厚生労働省が実施した有訴者率(カラダの不調)に関する調査では、女性の第1位が肩こり、男性においても、肩こりは第2位と、多くの方が肩こりを感じていることが分かります。
今回は、そんな肩こり改善におすすめの、ピラティスリフォーマーエクササイズをご紹介いたします。
肩こりの原因
肩こりの主な原因は何なのかを、まずは見ていきましょう。
- 首まわりの筋肉のアンバランス
- 加齢に伴う首の骨の変形
- 内臓からの関連痛
- 精神的な要因など
このように肩こりの原因は多岐に渡りますが、ピラティスエクササイズは、「首まわりの筋肉のアンバランス」を改善するのに効果的です。
筋肉のアンバランスとは、「使い過ぎている筋肉」と「サボっている筋肉がある」状態です。
なぜ、使い過ぎている筋肉とサボっている筋肉が出てきてしまうのでしょうか。
その理由の一つが姿勢です。
猫背姿勢になると、頭が肩よりも前方に出やすくなるため、頭を支える筋肉のバランスが崩れます。
頭の重さは、なんと約5~6kgもあるんです!
だいたいスイカ1個分の重さだと言われており、そう考えると結構な重たさですよね。
この重たい頭が、本来の位置よりも5cm前に出ると首には2倍の負担が掛かり、10cm前に出ると首には4倍の負担が掛かると言われています。
首に負担が掛かるということは、その分、筋肉が頑張っている状態になります。
つまり、頭が前に出れば出るほど、頭が落ちないように首や肩周りの筋肉が支えなければいけなくなり、「使い過ぎている筋肉」が出てきてしまうことに。
使い過ぎている筋肉は、その状態が長く続けば硬くなり、血流が悪くなって、肩こりにつながってしまいます。
そのため、肩こり改善の為には、姿勢を改善し、使い過ぎている筋肉とサボっている筋肉のバランスを整えることが大切です!
頭を支えるワイヤーロープシステム
私たちには、「ワイヤーロープシステム」という頭を支える仕組みが備わっています。
ワイヤーロープシステムとは、筋肉(頭半棘筋・頚半棘筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋・僧帽筋など)による、頭を支えるための安定化システムのことです。
このワイヤーロープシステムは、キャンプ場のテントをイメージして頂く分かりやすいかもしれません。
テントを張るときは、前後左右からロープで引っ張り、安定させますよね。
そのロープの役割が前述の筋群ということになります。
つまり、頭は前後左右の筋によって支えられて、安定した状態を維持しているということです。
頭を支える筋がどこに付いているかというと、「肩甲骨」「肋骨」「胸骨」「鎖骨」「胸椎」「頚椎」などの多くの骨です。
そのため、猫背姿勢によって肩甲骨や肋骨などの骨の位置が崩れてしまうと、土台が崩れることになる為、ワイヤーロープシステムが破綻してしまいます。
その結果、頭は前に出てしまい、頭を支えるために使い過ぎる筋肉が出てきてしまうことに。
肩こりを改善するためには、肩甲骨や肋骨の位置を整えて、ワイヤーロープシステムが適切に働くようにすることが重要です!
肩こり改善におすすめのピラティスリフォーマーエクササイズ
それでは最後に、肩こり改善におすすめの、ピラティスリフォーマーを使用した「ショルダームーブメント」というエクササイズをご紹介いたします。
ショルダームーブメントは、ワイヤーロープシステムに欠かせない、肩甲骨や肋骨周りの筋肉を活性化させる効果が高いので、姿勢改善におすすめのエクササイズです。
- 両手でしっかりとフットバーを押し、肩がすくまないようにしましょう。
- 動作中は、骨盤から頭まで、綺麗な姿勢を維持してください。
- 慣れてきたら、少しずつ大きく動くようにしましょう。
さて、今回は肩こり改善におすすめの、ピラティスリフォーマーを使用したエクササイズとして、「ショルダームーブメント」をご紹介いたしました。
ショルダームーブメントは、ワイヤーロープシステムに欠かせない、肩甲骨や肋骨周りの筋肉を活性化させる効果が高く、肩こり改善や姿勢改善におすすめのエクササイズですので、ぜひ実施してみてください!
ピラティスリフォーマーや肩こり改善について学ぶ
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さらに詳しく学び、ピラティス指導に活用していきたいという方、ピラティスの資格取得をお考えの方は、「Pilates as Conditioning Academy」もぜひご覧ください。
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
理学療法士
中北貴之